Complete text -- "悲しい出来事"

05 April

悲しい出来事

4/1に全日本ロードレースがもてぎで開幕した。
4/2、ST600の決勝の1周目にアクシデントがあり加藤直樹選手が亡くなった。
講習等でお世話になり、応援していた選手だった。とても信じられないしショックだった。とてもいい人だった。

事故が起きた場所は、小林ゆきさんのblogから引用すると・・・
---
楕円(だえん)コースの下をくぐる「第2立体交差」の右側コンクリート壁に激突した(ライダーから見ると左側)。この立体交差は、幅が12mと、最大幅15mの同コースの中では最も狭く、コースから右側壁までは約5m。右に90度カーブした直後の直線で、レーサーにとっては加速しながら体重移動をして体勢を整える所だという。99年8月・・・
---
レベルは違うが私も「このコンクリート壁は危ないよなぁ。ぶつかったらどうしよう」と少なからずも思っていた。今も思っているが…。もう1箇所、ヴィクトリーコーナーへ行く途中にもある。あと他の直線部分だが、右→左or左→右等切換えしていく所があり、直線部分はランオフエリアがとても狭い。普通は思わないかもしれないが、もし脇にそれて直線部分脇の壁にぶつかったらどうしようという事も思っている。

難しいかもしれないが、やはり事故原因を調査して、他の選手や参加者が同じ様な事故に合わない為にも公表する事が必要だと思う。
この事故に関してはMFJもツインリンクもてぎもホンダも一切触れていない。触れていない事自体、腹立たしく思う。
しかしマスコミに興味本位に取り上げられ、無責任に載せられるくらいなら蓋をしておこうという事もあるのだろか?でも一部?のマスコミはニュースにしているし一般の新聞紙にも載った。

そして事故を起こさない為に一人一人が安全に対する意識を高く持つ事も大事である。ちょっとした操作ミスが自分に、さらには他の人をも巻き添えにしてしまうのだから。

レースの応援に来てくれる友人(バイクには乗るけどレースはしていない)に上記の話題を絡めつつ話をした時に
「今度のレースは○○に抜かれない様に頑張って!」や
「抜かれない様にブロックするんだよ」
と、知らないからそういう事を言う、そして応援してくれて有り難いのだが
「無理をする事や、そういう事をすると危ないんだよ。自分はまだしも他人を巻き添えにするんだよ。」
と教えてあげたけど、どれだけ分かったのかなあ・・・。
また、
ClubSmokyさんのblogから、かわむらさんのコメントがとても素晴らしかったので引用させて頂き、下に記したいと思う。
---
サーキットを走るってコト、必ず速く走らなきゃいけない訳では無いのに何故みんな目を三角にしているのだろうといつも思う。
アマチュアなのに、なぜタイムありきなのか?なぜ勝ち負けにこだわり過ぎるのか?
己の限界を知り、確信を持てる範囲で走ればアクシデントの確率はかなり低くする事が出来る。
サーキットでは「自分をコントロールする事」こそが一番大事だと思う。
楽しく走れたらそれで良いじゃないですか。

プロでも命を賭けて走るなんてありえない。
アマチュアなら尚更でしょう。
じゃあなぜ? 想像力が足り無いと思う。
「ここでスライドしてコントロール失ったらどうなるか?」「このスピードでハイサイドしたらどこまで飛ぶか? その時のダメージは?」
「怪我したら家族の生活がどうなるか?」「自分が死んだら誰が泣くのだろうか?」

更に言うなら、こういう事を考えつつ走っていても、転ぶ時は転ぶ。
4輪だってひっくり返る事あるんだから、2輪なら転ぶの当たり前でしょう。

オートボーイの社長がこの前のレース後にみんなの前で言ってました。
(比較的マナーの良いオートボーイ杯ですが、最近赤旗中断が多い事を懸念して)
「譲る時は譲って、意地を張る時は意地を張る、楽しくレースしましょうよ」
---
加藤直樹選手、故人の急逝を悼み、謹んで哀悼の意を表します。

加藤選手がどんな人柄だったかは、レースジャーナリストの西村さんのブログTrain of toughtをどうぞ。
19:46:00 | oochan | | TrackBacks
Comments
コメントがありません
Add Comments
:

:

トラックバック